101 Original Loveが超好き

ライブ『Love Jam Vol.4』の感動で「田島貴男が好き」が溢れてしまったので書いた記事(前編)

 

1.『Love Jam Vol.4』の感想

 昨日、Original Love主催のイベント『Love Jam Vol.4』に行ってきた。

 今回の共演は、PUNPEEサニーデイ・サービス。どちらも大好きで、オリジナルラブはもちろん、3組とも絶対に見たい組み合わせだったので、見逃す手はねえ!とすぐにチケットを予約した。

 

 結果として、本当にめちゃくちゃ良かったし、予想を大きく越えた(あるいは外れた)感動があった。

 

 去年出たアルバムが名盤だったPUNPEE。ライブでも素敵だった~~

 音はDOPEで、やってる本人たちはレイドバックしてて、リリックや構成に映画やアメコミとかポップカルチャー愛が全身にあふれていて、「ポップの怪獣」感があった!!!

 

 家を出る前に、アルバムのオーディオコメンタリー版も聞いてきて良かった…映画好き感が溢れてて、編集も凝ってて面白かった。

普通に爆笑しながら聞けたし、自分なりの視点とか、曲出来た経緯とか割とハッキリ言ってくれるところがカッコいいと思ったし、そのおかげでライブで聞いたときの、曲の見え方が2次元から5次元ぐらいになって、VJはなくともカラフルに映像的に見えたステージだった!!!

 

 そしてまさかのPSG揃い踏み。PSGまで見れんのかよ!!!

 しかもPSGの『愛してます』で、オリジナルラブの『I Wish』をサンプリングしたという縁で、サンプリング元である田島貴男とのコラボまでアリ…ラブに溢れた最高の時間だった。白の照明がきらびやかでカッコよかったな~

 

 サニーデイサービス、一曲目に、大好きな『スロウライダー』が聞けて嬉しかった。

 10代の頃、北海道の日の当たらない男子寮、万年床の布団の中でこの曲を聞きながら、「これがトウキョウか…これが洒脱か…」とワナワナ震えていた自分。

 20代後半になって、ライブで、東京で、お台場で、これを聞けたことに、何か隔世の感を覚えずには居られなかった…(なんなんだこの話)

 

 会場爆上がりだったPUNPEEの後に、ミドルテンポの曲が連続で続いて、リラックスしてどっしりと演奏されているスタイルが最高だった。

 

 このライブの予習でアルバムを聞くまでは、再結成以前のサニーデイ・サービスしかほぼ知らなかった。

 はじめてちゃんと聞いた近年のサニーデイサービス、特に配信限定の『DANCE TO THE POPCORN CITY』というライブ盤にめちゃくちゃ驚いた!!!!

不思議で変でダンサンブルで、かつ初期からの流麗さも健在…ミキサー卓でライン録音したものをあまりミックスせずそのまま収録しているらしい。

ローファイさとポップさのバランスがあまりにも素晴らしく、何度も聞いた。

 

 そんな再結成以降のライブのモードが詰め込まれた曲『セツナ』が、昨日はセットリストのド真ん中に急に放り込まれていた。

おそらく10分ぐらいに渡る終盤のインプロビゼーション部分、轟音・ノイズがあまりにも気持ちいい!!!音の壁!!!!!!!曽我部さんと田中さんの、正メンバー二人が大人げないまでに頭ブンブン振っていて、本当に大人気なくて最高!!!!!!だった。

 

 最後は、何事もなかったかのように(?)『白い恋人』が演奏されて終わり。

ほか二組とはあまりにも異なる雰囲気、こういうイベントの醍醐味だと思いました。

 

 近年の曽我部さんは、サブスクリプションにめちゃくちゃ積極的で、ニューアルバム配信から2週間でまたニューアルバム配信したりしてて、そういうフレキシブルで「作るの楽しー!!」的なやんちゃスタイルがめちゃくちゃカッコいいと思います。

 

2.攻めまくってたオリジナルラブ

 そしてオリジナルラブ

普通対バンイベントやフェスだと、他のバンド目当てのお客さん用に有名な曲やりまくりだったりするのに、昨日は

 

  • 『L』『ムーンストーン』という比較的実験性の高いアルバムからの2曲
  • 新曲4曲

をブチ込むというハイパーチャレンジング精神満載の選曲!!!そして全曲めちゃくちゃ良い!!!!!

 

 PUNPEEがfeat.した『グッディガール』が昨日初披露だったのだが、曲調やリズム・そして真城めぐみさんのコーラスが、まるでクラシックソウルの名曲のようだった。

そんな、クラシック感覚のある曲の上に、現代のポップカルチャー的感覚を含んだPUNPEEのラップが乗る。

この”時を越えて、現代でしか誕生し得ない”バランスがとても良かった。

 

 A Tribe Called Questドキュメンタリー映画で、「トライブがジャズのレコードからサンプリングしまくって、HIPHOPのトラックとジャズの親和性を証明した」という一節があり、

そのシーンで誰かが「今までジャズなんてのは、親父のレコード棚にある古臭い音楽だったんだ。それをトライブがHIPHOPに持ち込んだおかげで一転してクールな音楽になったんだ」みたいなことを言っていたのを思い出した。(うろ覚えまくりでスマン)

一聴しただけだけど、『グッディガール』は、そういう”時越え”感が生む、現代的な感動があった。めちゃくちゃ良かった。

 

 その他、ラジオで先行でかかった『ゼロセット』。イレブングラフィティ~Lあたりの実験性を思い出させる『AIジョーのブルース』、ジャズのスタンダードの主題部のようなイントロの人生賛歌『Bless You!!』まで全曲良くて、春夏のツアーでの印象含めて、次のアルバムが名盤と確約されている!!!!!と改めて思った。

 

歌いまくる・ギターソロ弾きまくる・いつもよりは控えめだけど踊りまくる、独特の口調で喋り笑う!!!やっぱ田島貴男見てると元気出るわ!!!!!

終わった後のビール(スーパードライ嫌いだけどああいう時は本当にウマイ)とサイゼ飲みまで、最高のイベントだった!!!!!!

また来年も見たい。

 

(後編、『田島貴男が好き』に続きます)