082 ワードバスケットが好き

『やりすぎてカードがボロボロ』

 

1.

 数年前からボードゲーム・カードゲームを集めている。ボードゲームにピンとこない人には、「人生ゲームとかモノポリーみたいなもの」と説明している。

 近年特にブームのようで、地上波やケーブルテレビでボードゲームの特集がやっていたり、ボードゲームカフェが増えていたりする。

 

 本格的にやっている人からすれば詳しくないし数も持っていないが、時々新しいゲームを買って、家で夜通しボードゲームをしながら宅飲みするのが楽しい。

 

 数字や図形に弱く、人の妨害をするのも下手な僕は、所有者にも関わらず基本的にどのゲームも弱い。

それでもローカルルールや用語を作ったり、登場するアイテムや概念に対してダジャレを言ったりしながらやっているのは楽しい。(これは『ダジャレが好き』の回があればそのときに。)

 

 そんな僕が比較的勝てるので、一番好きなゲームは『ワードバスケット』だ。

Amazon CAPTCHA

 

6年前ぐらいに高円寺のすごろくやで購入し、今もなおやり続けている。

ボードゲーム・カードゲームにハマったきっかけという意味でも自分にとって重大なゲームだ。

 

2.

 ワードバスケットの箱には、50音が一文字ずつ書いているカードと、特殊カード(わざカードと呼んでいる)が入っている。

 

ルールを簡単に説明すると、「場に1枚出ているカード」と「手持ちのカード」で「しりとりを展開していく」というゲームだ。

 例えば、場に「り」と出ていて、自分の手持ちカードが「く」「こ」「は」だとしたら、「リンク」「りんご」「リンパ」などを出せることになる。(濁点や半濁点は補完してOK)

 

 「リンク」を出した場合は、場のカードは「く」となり、次は「く」から始まるワードでまたしりとりが展開していく。

決まった手番はないので、思いついた人からカードを出していき、最初に手持ちのカードがなくなった人の勝ちとなる。

 

その他のルールとして、

  • 基本的に「3文字以上の単語」で出す。(ハンデ戦でない限り2文字はNG)
  • 手持ちのカードが最後1枚になった場合、「リーチ」を宣言する。
  • あがりの際の最後の1枚だけは「4文字以上の単語」で上がらなければならない
    →これが難しくてめちゃくちゃゲームのスパイスになる。

 

  • 手持ちのカードで何も思いつかないときは、「リセット」と宣言し破棄して、手持ちのカード分+1枚を引き直す。
  • わざカードとして、「行カード」→か行のカードなら「かきくけこ」どれでも出してOK。「5カード」→場のカードで始まって5文字で終わるものなら何でもOK、「6カード」→6文字、「7+カード」→7文字以上。

参考:

http://jaga-tokyo.com/wordbasket/_src/7773814/WordBasketRule_2011.pdf?v=1475051470000

 

3.

 やってみないとわからないゲームなので、上手く説明出来ていないと思うが、これがシンプルかつ奥深いルールで、とにかくよく出来ている…

全然飽きなくて、たぶん少なく見積もって3000試合ぐらいはやっている。

 

 ただのしりとりではあるが、スピードが求められる上、カードによる制限があるだけでここまで面白いゲームになるのか、と思わされる。

 

 手番がないので、相手が冴えまくってると、相手が連鎖に次ぐ連鎖をしてバンバン出されて為す術なく終わっていくということもある。そういうときはリセットをしてでも、相手の連鎖を止める必要がある。

 

そういう局面で、リセットを使わずに、相手の連鎖と連鎖の隙間に、ワードを滑り込ませて連鎖を止めて、逆にこっちが連鎖をはじめてそのまま上がるのは本当に気持ちよくてワーバス冥利に尽きる瞬間だ。

 

 最後にワードバスケットやってる時のあるあるを3つ。果たしてわかる人が何人いるのか。

 

●「ぬ」の扱いに迷う

ボボボーボ・ボーボボのところ天の助のハンカチでもお馴染みの「ぬ」は、ワードバスケットだとなかなか厄介なカードになる。

“「ぬ」で始まるワード”は、「縫い物」・「抜け駆け」・「ぬりかべ」などがあるが、

”「ぬ」で終わるワード”は50音の中でも門戸がかなり狭いので、ワードバスケットをやり始めた頃は特に扱いに困る。

 

「こいぬ」「むくいぬ」などの犬系、「ぬれぎぬ」などの衣系、果ては「パリジェンヌ」「タカラジェンヌ」などのジェンヌ系で切り抜けるのが吉。あるいはリセットで捨てる。その場合は「ぬ」を一番上に置くと場が止まる可能性が高く、ゆっくり引いて準備を整えられる。

 

 

●最後上がるときの4文字縛りに頭を悩ませる

…手持ちカードも1枚で、そのカードと場のカードの組み合わせで4文字以上を考える必要があるので、頭が冴えていない時はリセット地獄となることもある。

 

それだけに、一発でスッと上がれたときや、めちゃくちゃ綺麗な単語で上がれた時が楽しい。

 

 綺麗な単語で上がった場合は、その単語を噛み締めてゲームの総括をしたりする。

「ワードセンス」で上がって「おぉ~まさにワードセンス出たな~」とか、「綺羅星」で上がって「マジで綺羅星だな~」と言い合うのが楽しい。これがやりたくてワーバスやってる。

 

 

●「下ネタ縛り」でやると盛り上がる

…「ち◯こ」などの単語から始まり、最後は絶対セリフの応酬になる。

 

 昔下ネタ縛りでやったときに、安藤さんが「ミュ~」という喘ぎ声的なものを出して、何かみんなやる気がなくなって終わった。

 

下ネタ縛りだけじゃなく、飽きてくれば◯◯縛りルールで展開していくと、長く遊べる。

4文字以上縛り、固有名詞縛り、人名縛りなどがオススメ。

 

 「ワードバスケットやったことある人」向けの記事になってしまったけど、本当にオススメですのでやったことない人はぜひ。

 

最後に、昨年行われたワードバスケット全国大会の動画リンクを貼っておきます。強い人気持ち悪いぐらい強くてビックリします。

第一回ワードバスケット名人戦 | FRESH LIVE(フレッシュライブ) - ライブ配信サービス